コラム
IT知識ゼロの50歳が、生成AIと土日2日間で作ったもの―Wiiリモコン×クローラー
- 作成日:2025.10.26
- 更新日:2025.10.28
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私は50歳です。プレス屋の社長です。
そして、IT・DX技術に関しては、完全にポンコツです。
Pythonもarduinoも、聞いたことはありますが、理解していません。コードは一行も読めません。勉強すらしたことがありません。
なのに、先日の土日2日間で、Wiiリモコンでクローラーを動かすようにしてしまいました。
土日の朝、ふと思いついた
休日の朝、古いWiiのリモコンを手にして思いました。
「あの加速度センサー、何かに使えないかな?」
でも、自分にはその技術がない。コードも書けない。
だから、生成AIに聞きました。
「Wiiリモコンの加速度センサーを使って、クローラーを動かしたいんだけど、何を用意したらいい?」
生成AIが答えてくれました。ESP32というマイコンが必要だと。そして、こういう配線で繋ぐと。こういうコードを書くと。

自分は、コードが何を意味しているのか、さっぱり理解できません。でも、生成AIの指示通りに、配線を繋いで、コードを貼り付けて、ArduinoIDEというツールを使いました。
何が起きているのか、正直、分かっていません。
でも、土日の2日間、生成AIと喧嘩しながら、試行錯誤を重ねました。
ペアリングできた瞬間
土曜の夕方、ダメもとでやってみたんです。
Wiiリモコンとペアリングできるのか。
その時です。
何十年もプレス加工をやってきた中でも、感じたことのない感動がありました。
Wiiリモコンが、クローラーと繋がった。認識された。
その瞬間、自分は何かをつかみました。
「わからないままでも、できる時代が来た」
正直に言います。今、このコードが何をしているのか、私は理解していません。
でも、動いています。
Wiiリモコンを奥に倒すと、クローラーが前に進みます。手前に倒すと後進します。左右で旋回します。
自分はコードを書いていません。生成AIが書いたコードを、貼り付けただけです。
でも、それで十分です。
何が起きているのか
若い社員たちに見せました。
「社長、すごいっすね」
本当のところを言うと、IT知識ゼロの50歳のおっさんが、生成AIという「相談相手」を手に入れた。それだけです。
でも、その「それだけ」が、ものすごく大事なのかもしれません。
プレス加工だけをやっていた社長が、ロボット制御に手を出した。IT知識がないから、生成AIに聞きながらやった。土日2日間で作った。
Wiiリモコンとペアリングできた時、自分は確信しました。
「これからは、わかる/わからないの二項対立じゃないんだ」
「わかっていなくても、相談できる相手がいれば、新しいことができるんだ」
ものづくり企業の未来
製造業は、今、大きな転換期を迎えていると思います。
プレス加工だけをやっていた会社が、これからも生き残れるのか。
でも、こういう「わかっていないけど、新しいことに向き合う姿勢」を持つ企業は、生き残れるのではないでしょうか。
今、生成AIという「強い相談相手」が身近にいます。
だから、50歳のポンコツなおっさんでも、新しいことができるようになりました。
若い社員も、社長が土日にこんなことやってるのを見て、「あ、やってみてもいいんだ」と思うかもしれません。
皆様へ
「うちの工場にも、自動化できる部分があるかもな…」
「新しい技術を使った方法があったら…」
「でも、うちには技術がない…」
そう思っていらっしゃる方。いませんか?
ウチも、同じです。IT知識はありません。でも、相談相手がいれば、試行錯誤できます。
ステンレス、鉄、アルミ、真鍮、チタン。CFRP、GFRP、塩ビ、フェライト。打ち抜き、曲げ、絞り、ヘラ絞り、鍛造。メッキ、塗装、溶接。
そして、社長は生成AIを相談相手に、新しいことにチャレンジしています。
「ウチの課題を、ツカダに相談してみようかな」
そう思っていただけたら嬉しいです。
見積もりだけでも大歓迎です。小口案件も大歓迎です。全国対応しております。
お気軽に、ご連絡ください。
一緒に、新しいことを探ってみませんか?

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