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展示会 関の刃物

関の工場参観日2025、来訪者のメッセージに込められた想い ~「面白い会社」という評価が、最大の財産

  • 作成日:2025.11.15
  • 更新日:2025.11.15

11月13日~15日の3日間にわたって開催された「関の工場参観日2025」が、無事に終了いたしました。

今年で12年連続の開催となるこのイベント。多くの皆様にご来社いただき、会社の概要説明、工場見学、ペストハンター作りのワークショップをお楽しみいただきました。

そして、最も心温まったのが、来訪者の皆様からいただいたたくさんのメッセージカード。本記事では、その一部をご紹介させていただきながら、このイベントを通じて感じたことをお伝えします。

 

 

工場の清潔さが驚きと感動に

訪問者の皆様が最も驚いてくださったのが、工場の清潔さと整理整頓でした。

プレス加工業界では、「工場は汚いもの」というイメージが一般的です。しかし、私たちのメンバーの日々の努力によって、当社の工場は驚くほど清潔に保たれています。

メッセージカードには、こうした評価が届きました。

「プレス工場は汚くなるのは仕方がないと思っていました。が、まず『きれいに』という考えで運営されている工場がすばらしいと思います」

「すごくキレイな工場でした。工場内でもきれいで、整理整頓が行き届いていて、働いている皆さんの日々の努力が感じられました」

「整理整頓が細部まで行き届いていて、驚きました。ハサミや工具の収納方法に至るまで、一つ一つ工夫されているんですね」

これらのお言葉は、一緒に働く仲間たちの日々の取り組みへの、何よりの評価です。

毎日の「プレス清潔度チェック」や「5S改善活動」が、ちゃんと来訪者の皆様に伝わっていることが分かり、私たちも改めて誇りに感じました。

自動化と技術力への驚き

次に多く寄せられたのが、自動化と機械の多様さへの評価です。

「大きなプレス機が何台いるのか圧巻でした。1枚の板を立体的に加工するのに、感動しました」

「予想以上に工程が自動化されていてすばらしかった。順送プレスの効率性に驚きました」

「自動で動く機械、本当にすごかったです。こんな技術が身近にあったんですね」

単発プレス、順送プレス、トランスファープレス、鍛造、ヘラ絞りと、多様な加工方法に対応できる当社の設備。そして、その設備を使いこなす一緒に働く仲間たちの技術力。これらが、来訪者の皆様に強い印象を与えることができました。

特に印象的だったのは、「1枚の板を立体的に加工する」というシンプルな表現で、打ち抜きから曲げ、絞り加工までのプロセスを理解してくださった来訪者の反応です。ものづくりの過程が、ちゃんと伝わっているのだと感じました。

安全管理への取り組みが認識される

さらに高く評価いただいたのが、安全管理への姿勢です。

「労働安全防止がきちんとできていてすばらしいです。プレス機械の種類の多さに驚きましたが、それぞれに安全装置が完備されているんですね」

「金型から製作し、様々な安全策も、一緒に働く仲間さんを守るために考えられているのがすてきです」

「プレス機械は危険なイメージを持っていましたが、こんなに安全に配慮されているんだと知りました」

私たちにとって、一緒に働く仲間の安全は最優先。金型設計の段階から安全性を考慮し、機械にはフェンスや非接触センサーなどの装置を完備しています。そうした見えない努力が、来訪者の皆様にも伝わったのだと思います。

ペストハンターが大人気 ~ぺストハンター、ありがとう

今年のワークショップは、ペストハンター(虫取り器)作りを開催いたしました。

このワークショップを通じて、参加者の皆様は金属に穴をあけたり、組み立てたりする楽しさを実感してくださいました。

特に好評だったのが、ペストハンターそのものの完成度です。

「ペストハンターのアイデアが本当に素晴らしいと思いました」

「ペストハンター、使い勝手が良さそうで嬉しかった。ペストハンター4個、GETしたので、周りの困っている人に勧めるたいと思います」

ペストハンターは、単なる虫取り器ではなく、当社の「ものづくりへのこだわり」「実用性と楽しさの両立」を象徴する製品です。来訪者の皆様が、その価値を理解してくださり、お持ち帰りいただけたことが、何よりの喜びです。

 

Wiiリモコンゴミ箱 ~ 「面白い会社だな」という感動

そして、最も予想外に好評だったのが、3日目限定で体験していただいた「Wiiリモコンで動くゴミ箱」です。

実は、これは社長が「趣味で作ったもの」。生成AIと、手持ちのRaspberry Pi、そしてCursorというコーディングツールを使いながら、IT知識ゼロから試行錯誤の末に完成させた、まさに「社長の創意工夫の結晶」です。

来訪者の皆様の反応は、本当に素敵でした。

「こんなことができる会社、本当に珍しいですね」

「技術力と遊び心が同時に感じられて、最高です」

大人から子どもまで、Wiiリモコンを手に、ゴミ箱の蓋が開閉する様子に目を輝かせ、何度も操作して楽しんでくださいました。

「面白い会社だな」という評価が、最大の財産

3日間を通じて実感したことは、ものづくりの企業にとって、「技術力」と「人間味」の両立がいかに大切かということです。

高精度な加工ができる。品質管理が厳密である。多様な素材、加工方法に対応できる。これらは当然必要です。

しかし同時に、「この会社、何か面白いことやってるな」「働いている人たちが楽しそうだな」「社長がこんなことまでやってるんだ」――こうした「人間味」が、顧客や来訪者の皆様との関係をより深く、より長く続かせるのだと感じます。

来訪者の皆様からいただいたメッセージの中に、こうした言葉がありました。

「塚田さんの姿勢を見ていると、『今は小さくても、この会社は絶対に成長する』って感じます。応援しています」

「相互に充実した時間をいただきありがとうございました。工場内を丁寧にご説明していただきありがとうございました」

「説明も、わかりやすく。ワークショップも簡潔で、楽しいもので、よかったです。ありがとうございました」

このようなお言葉をいただけることが、私たちにとって何よりのモチベーション。

ツカダの一緒に働く仲間が、全員でこの想いを受け止め、次のステップへ進んでいきたいと考えています。

日常生活の製品を作っている実感

興味深かったのは、来訪者の皆様が「自分たちの日常生活とプレス加工のつながり」を感じてくださったことです。

「私たちの日頃の生活に使っている製品に、プレス加工がこんなに関わっているんだということを知りました。これは深い洞察になりました」

水栓金物、医療機器部品、自動車部品、農業機械、電子機器筐体…。私たちが毎日のように対応している製品たちは、実は人々の日常生活に密接に関わっています。

その事実を、工場見学を通じて理解していただけたことが、本当に素敵だなと感じました。

来年も、さらに創意工夫あふれる工場参観日を目指して

来年も「関の工場参観日」への参加を予定しています。

今年以上に、来訪者の皆様に喜んでいただけるような、創意工夫あふれるワークショップ、そして「この会社と仕事してみたいな」「こういう会社が地域にあると素敵だな」と思っていただけるような時間をお作りしたいと考えています。

ものづくりの楽しさ、当社の技術力、そして一緒に働く仲間たちの人間味。これらをトータルで感じていただける、そんな工場を目指します。

本年は多くの皆様にご来社いただき、本当にありがとうございました。

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