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三重県の住宅設備ユニットメーカー様がご来社 ~ 現場改善の取り組みが新たな信頼につながる

2025.10.09

営業活動報告

本日、三重県の住宅設備ユニットメーカー様が、当社にご来社くださいました。以前からお取引させていただいているお客様で、今回も貴重なお時間をいただき、様々なお話をさせていただくことができました。

「プレスきれい度チェック」への関心

雑談の中で、当社の事務所に設置してあるモニターに表示された「プレスきれい度チェック」に、お客様が興味を持ってくださいました。

この「プレスきれい度チェック」は、当社が毎朝実施している現場管理の仕組みです。

毎朝のチェック項目

  • 工具は所定の場所に戻っているか?
  • 不要なものがボルスター(金型を載せる台)に載っていないか?
  • プレス機周辺に不要なものが置かれていないか?
  • スクラップ(抜きカス)が床に落ちていないか?

これらを、朝、数名の社員が会社のスマホを使って、全プレス機械を一台ずつチェックして採点していきます。プレス機だけでなく、定盤や作業台についても同様にチェックします。

80点ルール ~ 全員で協力する文化

そして、重要なのがここからです。

一箇所でも80点未満だった場合は、全員でそこに急行して、80点以上になるまで整頓します。そして、全箇所が80点以上になってから、初めて仕事にかかる――これを毎日やり続けています。

「80点未満の場所があったら、その担当者だけが片付ける」のではなく、「全員で協力して80点以上にする」というのがポイントです。これにより、「自分の担当エリアだけ」という意識ではなく、「工場全体をみんなで良くする」という文化が育っています。

お客様は、このモニターに表示される各プレス機の点数と、そのリアルタイム性に関心を持ってくださいました。

5000個を超える金型のQRコード管理

また、金型のQRコード管理についてもお話させていただきました。

当社には、5000個を超える金型が保管されています。本社工場だけでなく、倉庫にも保管してあります。

QRコード管理導入前の課題

QRコード管理をする前は、こんなことが頻発していました。

「あの金型、どこにある?」 「工場内にあると思います。探してきます」 「ありませんでした」 「倉庫かも? 行ってきます」 「ありませんでした」 「じゃ、僕が行ってきます」 「ありました! やったぜ!!!」

仕事をしている感は出ます。現場は動いています。でも、何も生み出していないのです。金型を探すために、複数の社員が工場と倉庫を何往復もする――これほど無駄な時間はありません。

QRコード管理導入後の変化

金型をQRコード管理するようになって、こういうことが激減しました。

今では、さっとスマホを取り出して、お客様名と品名で検索。 「倉庫のB棚の3段目にあるわ」 すぐに取りに行って「ありました」

こんな状態になっています。

金型を探す時間が劇的に短縮され、その分を本来の仕事に充てることができるようになりました。また、金型の在庫管理も正確になり、「あの金型、本当にあるんだっけ?」という不安もなくなりました。

改善の取り組みが、お客様の信頼につながる

今回、お客様がこうした現場改善の取り組みに関心を持ってくださったことは、当社にとって大きな励みとなりました。

製品の品質や納期はもちろん重要です。しかし、それを支えているのは、現場の整理整頓であり、効率的な金型管理であり、社員全員が協力する文化です。

こうした「見えにくい部分」への取り組みが、最終的にはお客様への安定供給や、品質の向上につながっていくのだと、改めて実感しました。

嬉しいお言葉 ~ トランスファープレスでの量産案件

そして、本題です。

お客様から、「今後も忙しい見通しなので、今出している仕事以外にも、どんどんやって欲しい。頼みますよ!」という、大変嬉しいお言葉をいただきました。

今回の案件は、トランスファープレスを使った量産案件です。トランスファープレスは、複数の工程を自動で搬送しながら加工できるため、複雑な形状の部品を効率的に量産するのに最適な加工方法です。

長年お取引いただいているお客様から、さらなる信頼をいただき、新しいお仕事のご依頼をいただけること――これほど嬉しいことはありません。

全社一丸となって、お仕事を引き受けさせていただきます!!!

トランスファープレスを2024年に増設 ~ 合計3台体制に

実は、トランスファープレスの需要が旺盛なため、当社では2024年にトランスファープレスを1台増設しました。これで合計3台のトランスファープレス体制となりました。

トランスファープレスは、複雑な形状の部品を効率的に量産できる設備として、多くのお客様からご要望をいただいています。需要の高まりを受けて設備投資を決断し、より多くのお仕事をこなせる体制を整えました。

トランスファープレス案件、お待ちしています

3台体制になったことで、当社のトランスファープレス加工能力は大幅に向上しました。

複雑な曲げ加工、深絞り加工、複数工程を組み合わせた加工――トランスファープレスの特性を活かした案件を、どんどんお引き受けできます。

トランスファープレスでの量産案件をお考えの皆様、ぜひ当社にお声がけください。設備を増強したばかりですので、キャパシティに余裕があります。トランスファープレス案件、お待ちしています!

現場改善が、競争力を生む

今回の出来事を通じて、改めて感じたことがあります。

「プレスきれい度チェック」も、「金型のQRコード管理」も、派手な取り組みではありません。地道な、毎日の積み重ねです。

しかし、こうした地道な改善活動こそが、当社の競争力の源泉です。

整理整頓された現場では、品質トラブルが減ります。 効率的な金型管理により、納期短縮が実現できます。 社員全員が協力する文化により、チーム力が高まります。 設備増強により、より多くのお客様のご要望に応えられます。

そして、こうした取り組みが、お客様の信頼を得て、新しいお仕事につながっていく――今回、そのことを実感することができました。

継続的な改善を、これからも

当社は、これからも現場改善と設備投資を続けていきます。

毎週金曜日の30分改善活動。 毎朝のプレスきれい度チェック。 QRコード管理による効率化。 そして、需要に応じた設備増強。

一つひとつは小さな取り組みですが、これらを継続することで、確実に当社の対応力は向上していきます。そして、その成果が、お客様への価値提供につながっていきます。

住宅設備ユニット、トランスファープレス加工をお考えの皆様へ

住宅設備ユニット、住宅設備部品など、安定した品質と納期が求められる製品の加工も、喜んでお引き受けします。特に、トランスファープレスを使った複雑形状の量産案件は、当社の得意分野です。2024年に設備を増強し、合計3台体制となりましたので、キャパシティに余裕があります。

ステンレス、鉄、アルミ、真鍮、チタンなどの金属素材から、CFRP、GFRP、塩ビ、フェライトなどの非金属素材まで、あらゆる素材に対応しています。

板厚0.1mm~8mmまで、単発プレス、順送プレス、トランスファープレス(3台体制)、鍛造、ヘラ絞りと、加工種別・加工方法も幅広く対応可能です。

金型設計・製作から後加工まで、トータルで対応できる体制があります。5000個を超える金型を、QRコード管理により正確に管理しています。メッキ、バフ研磨、バレル研磨、黒染め、塗装、溶接など、協力工場と連携して一括対応できます。

工程内品質管理表の作成、検査品の保管、測定機器の定期校正など、徹底した品質管理体制を構築しています。毎朝のプレスきれい度チェックにより、整理整頓された現場を維持しています。

見積もりだけでも喜んでお引き受けします。トランスファープレス案件、特にお待ちしております。工場見学も歓迎しております。三重県をはじめ岐阜県内はもちろん、北は北海道から南は沖縄まで、日本全国どこからでも対応しておりますのでご安心ください。

まずはお気軽にご相談ください。一緒に最適な加工方法を探りましょう。お客様の製造パートナーとして、長くお付き合いできれば嬉しいです。

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