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関市近隣の真空成形メーカー様よりポリカーボネート加工のご相談 ~ 半導体向け資材で培った「油NG・ヒゲバリNG」の技術

2025.10.16

営業活動報告

本日、関市のお隣の市で真空成形を手がけるメーカー様から、代表メールにお問い合わせをいただきました。

ご相談内容

真空成形されたポリカーボネート(板厚0.8mm)への穴あけ加工についてご相談いただきました。真空成形後の二次加工でお困りとのことで、当社の樹脂系素材への打ち抜き技術にご関心をお持ちいただけたようです。

10年にわたる樹脂系素材への挑戦

当社は約10年前からCFRP(炭素繊維強化プラスチック)の打ち抜きにチャレンジを始め、そこから塩ビ、フェライト、POM(ポリアセタール)、ポリカーボネートまで、様々な樹脂系素材の打ち抜き加工に取り組んできました。

特にポリカーボネートの打ち抜き加工は、当社が最も得意とする分野の一つです。これまでに半導体向け資材のポリカーボネートトレイへの穴あけ加工で、数十万パンチを超える実績を積み重ねてきました。

「油厳禁・ヒゲバリ厳禁」への徹底した対応

半導体向け資材では、極めて厳格な品質基準が求められます:

  • 油厳禁:わずかな油分の付着も許されない
  • ヒゲバリ厳禁:微細なバリの発生も許されない

この厳しい要求に対し、当社では以下の徹底した対策を実施しています:

油対策の徹底

プレス機の油を完全に除去した上で、さらに新品の透明ビニールでカバーします。作業者は必ず新品の精密検査用手袋を着用し、わずかな油分の付着も防ぐ体制を構築しています。

ヒゲバリ対策の実績

金型設計の段階から、樹脂の特性を考慮した最適なクリアランスを設定。数十万パンチの実績において、油・ヒゲバリに関するクレームは一度もいただいたことがありません。この実績が、当社の技術力と品質管理体制の証です。

トムソン抜きとは一線を画す精密金型技術

当社のポリカーボネート打ち抜き技術は、トムソン抜き(ビク抜き)加工とは根本的に異なります。

剛性の高い精密金型による加工

ミクロン単位の精度で製作された剛性の高い精密金型を使用します。樹脂の特性を見極め、最適なクリアランスと刃先形状を設計することで、打ち抜き精度±0.01mm以内も実現可能です。

メリット

  • 圧倒的な寸法精度の実現
  • バリの発生を極限まで抑制
  • 長期間の安定した品質維持
  • 量産時の品質ばらつきが極めて少ない

デメリットと解決策

初期の金型製作費が高くなることは事実です。しかし、数年にわたってコンスタントに続く案件であれば、高精度・高品質による歩留まり向上と、長期的な安定生産により、十分な費用対効果が期待できます。

金型内製による責任ある対応

当社は金型を社内で設計・製作しているため、量産開始後のメンテナンスも責任を持って対応します。「金型の不具合は自分で修理してください」という責任転嫁はいたしません。プレス加工と金型の両方を熟知しているからこそ、トータルで最適な提案が可能です。

全国の真空成形メーカー様へ

ポリカーボネート、塩ビ、POM(ポリアセタール)など、真空成形品への穴あけ・打ち抜き加工でお困りの皆様、ぜひお気軽にご相談ください!

特に以下のようなご要望をお持ちの方:

  • 油分の付着が絶対に許されない製品
  • ヒゲバリの発生を完全に防ぎたい製品
  • ±0.01mm以内の高精度が必要な製品
  • 半導体・医療機器・光学機器など、クリーンな環境が求められる製品
  • トムソン抜きでは精度が出ない製品

当社は、ステンレス、鉄、アルミ、真鍮、チタンなどの金属素材から、CFRP、GFRP、ポリカーボネート、塩ビ、POM、フェライトなどの非金属素材まで、あらゆる素材に対応しています。

板厚0.1mm~8mmまで、単発プレス、順送プレス、トランスファープレス、鍛造、ヘラ絞りと、加工種別・加工方法も幅広く対応可能です。

見積もりだけでも喜んでお引き受けします。まずは図面やサンプルをお送りください。小口案件も大歓迎です。関市近隣はもちろん、遠方の方も全国対応しておりますのでご安心ください。

この10年で培った樹脂系素材への知見を活かし、お客様と一緒に最適な加工方法を探りましょう。真空成形品の二次加工パートナーとして、長くお付き合いできれば嬉しいです。

 

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